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変形性膝関節症の膝痛にクリルオイルで改善認めず

2024年6月12日  Journal of the American Medical Association

顕著な膝痛とMRIで滲出性滑膜炎が認められた変形性膝関節症患者262例(平均年齢61.6歳、女性53%)を対象に、膝痛に対するクリルオイルの有効性を多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討。主要評価項目は24週時点での膝痛の変化とし、視覚的アナログ尺度を用いて評価した(臨床的最小重要差=15)。 その結果、222例(85%)が試験を完遂した。24週時点で、クリルオイル群ではプラセボ群に比べて膝痛は改善しなかった(VASスコア平均変化量:-19.9 vs. -20.2、群間の平均差-0.3、95%CI -6.9-6.4)。1つ以上の有害事象発現率は、クリルオイル群が51%(67/130例)、プラセボ群が54%(71/132例)だった。最も多かった有害事象は筋骨格系および結合組織障害で、クリルオイル群が32件、プラセボ群が42件だった。これには膝痛(10例 vs. 9例)、下肢疼痛(1例 vs. 5例)、股関節痛(3例 vs. 2例)が含まれた。...