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思春期の仲間同士で精神障害が伝播する可能性

2024年6月11日  JAMA Psychiatry

フィンランドで、精神障害が思春期のピアネットワーク内で伝播する可能性について全国登録データに基づくコホート研究で検討。全国登録から人口統計学的特性、健康状態等がリンクされている対象者を、9年生(中学3年)を修了した年の8月1日(およそ16歳)から精神障害の診断、移住、死亡、調査終了のいずれか早い時点まで追跡した。 その結果、71万3809例(追跡開始時の年齢中央値16.1歳、男性50.4%)のうち4万7433例が9年生までに精神障害の診断を受けた。残る66万6376例のうち16万7227例(25.1%)が追跡期間中(730万人年)に精神障害の診断を受けた。10年生以降の精神障害発症リスクは、診断を受けた同級生が1人の場合は有意な上昇は見られなかったが(ハザード比1.01、95%CI 1.00-1.02)、2人以上いた場合は5%上昇した(同1.05、1.04-1.06)。リスクは追跡調査1年目が最も高く、診断を受けた同級生が1人の場合は9%上昇し(同1.09、1.04-1.14)、2人以上いた場合は18%上昇した(同1.18、1.13-1.24)。...