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T. indotineae感染の臨床像と抗真菌薬感受性、米

2024年6月11日  専門誌ピックアップ

米ニューヨーク市のTrichophyton indotineae感染患者11例を対象に、臨床的特徴および抗真菌薬感受性の検討、またスクアレンエポキシダーゼ(SQLE)遺伝子の配列解析を後ろ向きコホート研究で実施した。 その結果、9例にバングラデシュへの渡航歴があった。全例が多様な鱗屑と炎症を伴う広範な病変を呈し、抗真菌外用薬単剤療法に不応で、診断の遅れがあった(範囲3-42カ月)。テルビナフィン標準用量の長期投与に不応の7例ではSQLEのL393SまたはF397Lにアミノ酸置換を有する分離株が認められ、テルビナフィンの高い最小発育阻止濃度(0.5μg/mL以上)と相関した。フルコナゾール投与4例中2例およびグリセオフルビン投与5例中2例で改善が見られた。イトラコナゾール投与7例中5例で最終追跡調査時に病変が消失または改善した。全ゲノム配列解析で、米国分離株はインド分離株と異なるクラスターを形成した。...