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特発性肺線維症の予後、喫煙経験者は非喫煙者より良好

2024年6月10日  専門誌ピックアップ

韓国のNational Health Insurance Databaseを用いて、特発性肺線維症患者の喫煙状況と全死因死亡または入院との関連を検討。喫煙状況のデータが得られた患者1万182例を対象とし、1年に6箱以上の喫煙歴がある患者を喫煙経験者とした。多変量Cox比例ハザードモデルを用いて、喫煙状況と予後の関連を評価した。 その結果、全体の45.2%が喫煙経験者(現喫煙者14.2%、過去喫煙者31.0%)だった。非喫煙者と比較して、現喫煙者(ハザード比0.709、95%CI 0.643-0.782)および過去喫煙者(同0.926、0.862-0.996)は全死因死亡の低いリスクと独立して関連した。非喫煙者と比較して、現喫煙者(同0.884、0.827-0.945)および過去喫煙者(同0.909、0.862-0.959)は全原因による入院の低いリスクとも関連した。ハザード比のスプライン曲線で喫煙量と予後の間に非線形の関連が見られ、1年に6箱未満でリスクが増加することが示された。...