肥満外科手術で高インスリン血症女性の乳がんリスク低下
スウェーデンで、肥満女性(37-60歳、BMI 38以上)を対象に、肥満外科手術後の乳がんリスクとベースライン時のインスリン値の役割を非無作為化比較研究で検討(SOS試験)。肥満外科手術を受けた1420例(手術群)と、同時期にマッチさせた対照群1447例(通常ケア群)とを比較した。主要評価項目は乳がんとした。 その結果、追跡期間中、対象集団2867例(平均48.0歳)に154件の乳がん事象が発生した(手術群66件、通常ケア群88件)。手術群には乳がんリスクの低下が認められた(ハザード比0.68、95%CI 0.49-0.94、P=0.019、調整後ハザード比0.72、95%CI 0.52-1.01、P=0.06)。乳がんリスクに対する外科的治療の便益は、ベースライン時のインスリン値が中央値15.8μIU/Lを上回る女性(同0.48、0.31-0.74、P=0.001、0.55、0.35-0.86、P=0.008)の方が、下回る女性(同0.95、0.59-1.53、P=0.84、1.01、0.61-1.66、P=0.97、交互作用のP=0.02)より大きかった。...
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