心理療法ACT併用で運動ニューロン疾患患者のQOL改善

英国の16施設で、筋萎縮性側索硬化症、進行性筋萎縮症などの運動ニューロン疾患患者191例（平均年齢63.1歳、男性58％）を対象に、心理療法のアクセプタンス＆アンド・コミットメントセラピー（ACT）＋通常ケア併用のQOL改善効果を無作為化比較試験で検討（COMMEND試験）。主要評価項目は無作為化後6カ月時点にMcGill Quality of Life Questionnaire-Revised（MQOL-R）で評価したQOLとし、155例を解析対象とした。 修正intention-to-treat解析の結果、6カ月時点のQOLでACT+通常ケア群は通常ケア単独群に対する優越性を示し［MQOL-Rスコアの調整後平均差0.66（95％CI 0.22-1.10）、d＝0.46（同0.16-0.77）、P＝0.0031］、臨床的に意義がある中等度の効果量が認められた。有害事象の報告件数は75件で、うち38件は重篤だったが、介入に関連すると判定された有害事象はなかった。...