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Ph+ALLに減弱化学療法下のポナチニブ、MRD完全寛解率優れる

2024年6月9日  Journal of the American Medical Association

世界の医療機関77施設で、フィラデルフィア染色体陽性(Ph+)急性リンパ芽球性白血病(ALL)新規診断患者245例(年齢中央値54歳、女性54.3%)を対象に、強度減弱化学療法併用下でポナチニブとイマチニブを比較した第III相非盲検試験の中間解析の結果を報告。中間解析の主要評価項目は、3サイクル終了時点で4週以上持続している微小残存病変(MRD)陰性完全寛解とし、232例を解析対象とした。 その結果、MRD陰性完全寛解達成率は、ポナチニブ群の方がイマチニブ群に比べ有意に高かった(34.4% vs. 16.7%、リスク差0.18、95%CI 0.06-0.29、P=0.002)。無イベント生存期間中央値はポナチニブ群で未到達、イマチニブ群で29カ月だった。最も頻度の高い有害事象は両群同様で、動脈閉塞イベントの発生率はポナチニブ群2.5%、イマチニブ群1.2%と低かった。...