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術前術後ニボルマブで切除可能NSCLCの無事象生存が改善

2024年6月6日  New England Journal of Medicine

切除可能な病期IIA-IIIB期の非小細胞肺がん(NSCLC)成人患者を対象に、術前および術後のニボルマブ療法と術前化学療法の併用の有効性と安全性を検討する第III相無作為化二重盲検試験の中間報告。主要評価項目は盲検下独立判定による無事象生存、副次評価項目は盲検下独立判定による病理学的完全奏効(pCR)および主要な病理学的奏効(MPR)、全生存、安全性とした。 その結果、事前設定した中間解析(追跡期間中央値25.4カ月)で、18カ月無事象生存率はニボルマブ群が70.2%、化学療法群が50.0%だった(病勢進行または再発、手術中止、または死亡のハザード比0.58、97.36%信頼区間0.42-0.81、P<0.001)。pCRはニボルマブ群の25.3%と化学療法群の4.7%が達成し(オッズ比6.64、95%CI 3.40-12.97)、MPRはそれぞれ35.4%と12.1%が達成した(同4.01、2.48-6.49)。ニボルマブ群の32.5%と化学療法群の25.2%にグレード3または4の治療関連有害事象が発現した。...