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脊椎手術後の疼痛管理不良は転帰不良と関連

2024年6月2日  専門誌ピックアップ

待機的脊椎手術を受ける成人(18歳以上)の入院患者1294例を対象に、術後の疼痛コントロールと患者報告アウトカムの関連をambispective観察コホート研究で検討。主要評価項目は手術アウトカム不良とし、追跡調査時点でOswestry Disability IndexまたはNeck Disability Indexが30%以上改善していない、つまり臨床的最小重要差(MCID)未達成と定義した。疼痛コントロール不良は、術後24時間以内の数値評価尺度(NRS)平均値が4を超える場合とした。 その結果、MCID未達成率は3カ月時点で47.8%、1年時点で37.3%、2年時点で39.8%だった。疼痛コントロール不良の発生率は56.9%だった。多変量解析では、年齢(P=0.18)、女性(P=0.57)、ニコチン製品(P=0.041)、ASA身体状態(ASA-PS)>2(P<0.001)、可動区分3つ以上の手術(P=0.008)、脊椎再手術(P=0.001)、追跡期間(P<0.001)および胸腰椎手術(頸椎手術と比較、P=0.004)で調整後、脊椎手術後の疼痛コントロール不良とMCID未達成に独...