メトホルミンに追加する経口血糖降下薬3剤を比較

イングランドで、2型糖尿病患者を対象に、メトホルミンに追加する経口血糖降下薬3剤の有効性を、target trial emulationデザインを用いるコホート研究で比較。メトホルミンに加えて、スルホニル尿素（SU）薬（2万5693例、33.9％）、DPP-4阻害薬（3万4464例、45.5％）、またはSGLT-2阻害薬（1万5582例、20.6％）の使用を開始する成人7万5739例を組み入れた。主要評価項目は、ベースラインから1年時点までのHbA1cの絶対変化量とした。 その結果、SGLT-2阻害薬は、主要評価項目のHbA1c変化量の平均差が、SU薬に対して－2.5mmol/mol（95％CI －3.7-－1.3）、DPP-4阻害薬に対して－3.2mmol/mol（同－4.6-－1.8）だった。SGLT-2阻害薬は、BMIおよび収縮期血圧を低下させる効果もSU薬またはDPP-4阻害薬より高かった。SGLT-2阻害薬は、DPP-4阻害薬と比較して心不全による入院のハザードを低下させ（ハザード比0.32、同0.12-0.90）、SU薬と比較して腎臓病の進行を遅らせた（eGFRの40％以上...