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早期多結節型肝細胞がん、肝切除が1次治療に最優先

2024年6月8日  JAMA Surgery

早期の多結節型肝細胞がん(HCC)患者720例(男性75.4%、70歳超48.6%)を対象に、肝切除術(LR群:296例)の有効性を後ろ向きコホート研究で検討。経皮的ラジオ波焼灼療法(PRFA群:240例)および肝動脈化学塞栓療法(TACE群:184例)と比較した。主要評価項目は1年、3年、5年生存率とした。 その結果、マッチング調整された間接比較(MAIC)後の1年、3年、5年生存率は、LR群がそれぞれ89.11%、70.98%、56.44%、PRFA群が94.01%、65.20%、39.93%、TACE群が90.88%、48.95%、29.24%だった。重み付けした集団での多変量コックス回帰分析では、他の2群に比べてLR群で生存に対する有益性が認められた(PRFA vs. LR:ハザード比1.41、95%CI 1.07-1.86、P=0.01、TACE vs. LR:同1.86、1.29-2.68、P=0.001)。競合リスク分析ではLR群の方が、がん関連死リスクが低いことが確認された。...