FXa阻害薬内服中の脳内出血にアンデキサネットで血腫増大抑制

第Xa因子阻害薬内服中の急性脳内出血患者を対象に、Xa因子阻害薬の作用を中和するアンデキサネットアルファが血腫増大を抑制する効果を無作為化試験で検討（ANNEXA-I試験）。急性脳内出血発症前15時間以内に第Xa因子阻害薬を内服した患者をアンデキサネット群（263例）と通常治療群（267例）に割り付けた。主要評価項目は止血効果とした。 第Xa因子阻害薬の適応症で最も多かったのは心房細動だった。通常治療群の85.5％がプロトロンビン複合体濃縮製剤の投与を受けた。止血効果が得られた患者の割合は、アンデキサネット群が67.0％、通常治療群が53.1％だった（調整差13.4％ポイント、95％CI 4.6-22.2、P＝0.003）。血栓イベントがアンデキサネット群の10.3％と通常治療群の5.6％に発生し（差4.6％ポイント、95％CI 0.1-9.2、P＝0.048）、虚血性脳卒中がそれぞれ6.5％と1.5％に発生した。...