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オステオサルコペニアの高齢患者はTAVR後の死亡率が高い

2024年6月7日  専門誌ピックアップ

大動脈弁置換術を受ける高齢者を対象としてフレイルと術後転帰との関連を検討した前向き多施設共同コホート研究(FRAILTY-AVR研究)の事後解析で、オステオサルコペニアと経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)後の転帰の関連を検討。術前に臨床上必要で撮影したCTから大腰筋面積(PMA)と椎骨骨密度(VBD)を定量化し、低PMAと低VBDの組み合わせをオステオサルコペニアと定義した。主要評価項目は1年全死因死亡とした。 605例(女性45%、平均年齢82.6歳、80歳代72%)を組み入れた。平均PMAは男性が22.1cm2、女性が15.4cm2で、平均VBDは男性が104.8HU、女性が98.8HUだった。15%がオステオサルコペニアの基準を満たしていた。1年死亡率は、オステオサルコペニアの患者(32%)が最も高く、次いでPMAのみが低い患者(14%)、VBDのみが低い患者(11%)、いずれも正常な患者(9%)だった(P<0.001)。...