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クロザピン誘発性無顆粒球症リスク、経時的に急激に減少

2024年6月7日  専門誌ピックアップ

フィンランドで1972-2014年に統合失調症または統合失調感情障害と診断された6万1769例を対象に、クロザピン長期使用の無顆粒球症リスクを検討。観察期間を22年(1996-2017年)とし、開発したカプラン・マイヤーモデルでクロザピン治療と非クロザピン治療を比較した。 その結果、無顆粒球症の診断は398例で、無顆粒球症の累積発症率はクロザピン1.37%(95%CI 0.58-3.16)、非クロザピン抗精神病薬0.13%(同0.04-0.23)と示された。症例対対照モデル(case versus control model)では、クロザピン誘発性無顆粒球症のリスクがクロザピン使用6カ月未満の調整後オッズ比36.01(95%CI 16.79-77.22)から使用54カ月以上の同4.38(1.86-10.34)まで経時的に急激な減少が示された。...