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AML寛解期の残存FLT3-ITDは移植後再発と死亡に関連

2024年6月5日  JAMA Oncology

Pre-MEASURE試験に参加したFLT3遺伝子内縦列重複(ITD)変異陽性急性骨髄性白血病(AML)患者537例(女性55.1%、年齢中央値55.6歳)を対象に、同種造血細胞移植前の測定可能残存病変(MRD)レベルと移植後の再発および死亡との関連をコホート研究で検討。第1完全寛解期の血液を用いてDNAシーケンシングを実施した。 その結果、MRD陽性の変異アレル頻度(VAF)閾値0.01%以上を用いた場合、移植後の再発・死亡リスクの上昇と関連していた。VAF閾値を用いない場合(VAF 0%超)、FLT3-ITD変異263個[VAF中央値0.005%(範囲0.0002-44)]および陽性患者177例(33.0%)が同定された。多変量解析で、残存FLT3-ITDは再発および全生存に最も関連する変数で、用量依存的な相関を示した。メルファランを用いた強度減弱前処置または骨髄破壊的前処置と比較して、メルファランなし強度減弱前処置または骨髄非破壊的前処置を受けた患者は、どのMRDレベルでも再発および死亡のリスクが高かった。...