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UVディスプレイ暴露による光線角膜炎の症状と経過

2024年6月5日  JAMA Ophthalmology

香港の屋外イベントで使用された紫外線(UV)照射ディスプレイ(1台)に暴露し、光線角膜炎を発症した患者8例(平均年齢33.12歳、女性50%)を対象に、症状や経過などを症例集積研究で検討した。 その結果、平均暴露時間は3.00時間、暴露から発症までの平均時間は8.88時間だった。暴露時に眼鏡を装用していた患者はいなかった。全患者が両眼に症状を呈し、全8例で眼痛、6例で目の充血、5例で流涙および羞明が認められた。受診時の平均視力は右眼0.10logMAR(スネレン指標換算20/25相当)、左眼0.06logMAR(同20/25相当)だった。検査で点状上皮びらん、毛様体の血管拡張を伴う角膜および結膜病変が認められたが、前房反応が見られた患者はいなかった。副腎皮質ホルモン、潤滑剤、抗菌薬が処方され、追跡(範囲7-10日)できた3例全員が完全に回復した。...