脳卒中経験者の骨折リスクを韓国の国民健康保険制度のデータベースを用いた後ろ向きコホート研究で検討。脳卒中経験者と、マッチさせた対照者を組み入れ、脳卒中経験者は脳卒中後遺症の有無と重症度、脳卒中のタイプでグループ分けした。主要評価項目は新たに診断された骨折とした。 平均追跡期間3.7±2.5年での骨折の発生は、脳卒中経験者22万3358例(平均年齢64.8歳、男性61.2%)で1万634件、対照者32万2161例(同65.4歳、61.3%)で2万398件だった。脳卒中経験者では対照者よりも全骨折リスクが高かった(調整ハザード比1.40、95%CI 1.37-1.43)。特に股関節骨折リスク(1000人年当たりの発生率4.7、95%CI 4.5-4.8)は対照者(同2.2、2.1-2.3])と比較してさらに高かった(調整ハザード比2.42、95%CI 2.30-2.55)。重度後遺症者では股関節骨折のリスクが最も高かったが(同4.82、4.28-5.42)、軽度後遺症者では椎体骨折またはその他の骨折のリスクが最も高かった。障害の状態で層別化すると、出血性脳卒中と虚血性脳卒に骨折リスクの有意...
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