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未治療MCLに免疫化学療法+イブルチニブでFFS改善

2024年6月3日  Lancet

ステージII-IVマントル細胞リンパ腫(MCL)未治療患者870例(18-65歳、男性662例)を対象に、標準免疫化学療法へのイブルチニブ上乗せの効果を無作為化優越性試験で検討(TRIANGLE試験)。(1)A群(対照):R-CHOP/R-DHAP+自家幹細胞移植(ASCT)、(2)A+I群:R-CHOP+イブルチニブ+ASCT、(3)I群:R-CHOP+イブルチニブに割り付けて比較した。追跡期間中央値は31カ月だった。 その結果、3年治療成功生存率はA+I群88%(95%CI 84-92)、A群72%(同67-79)、I群86%(同82-91)で、A+I群のA群に対する優越性が示されたが(ハザード比0.52、片側98.3%CI 0-0.86、片側P=0.0008)、A群のI群に対する優越性は認められなかった(同1.77、0-3.76、片側P=0.9979)。A+I群とI群の比較は進行中となっている。導入期間やASCT施行中の有害事象発生率に意義のある差はなかったが、維持期間や追跡中では、A+I群の方がI群およびA群に比べグレード3-5の血液学的有害事象(50% vs. 28% vs....