巨細胞動脈炎疑い例の診断に超音波検査が有望
2024年5月29日
Annals of Internal Medicine
臨床的に巨細胞性動脈炎(GCA)が強く疑われた患者165例(年齢79歳)を対象に、側頭動脈のカラードプラ超音波を第1選択の診断検査とするGCA診断戦略を前向き多施設共同研究で検討。超音波検査での両側側頭動脈のハローサインを陽性とし、陰性の患者にのみ側頭動脈生検(TAB)を実施した。超音波検査とTABの結果を、臨床所見と他の画像検査に基づいて医師が診断したGCAと比較した。 超音波検査、TAB、臨床的専門知識と他の画像検査でGCAの診断が確定した患者はそれぞれ44%、17%、21%だった。これらの診断は1カ月後、および追跡データが得られた患者では2年後も変わらなかった。別の診断がなされた患者は18%だった。臨床的にGCAと診断された患者のうち、超音波検査陽性の患者の割合は54%(95%CI 45-62%)だった。...
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