アスピリンに乳がん再発の予防効果は
2024年5月29日
Journal of the American Medical Association
米国とカナダでアスピリンによる乳がん再発予防効果を第3相プラセボ対照二重盲検無作為化試験で検討した(A011502試験)。2017年1月6日から2020年12月4日に534施設で高リスク非転移性乳がん患者3020例を登録し、アスピリン群とプラセボ群に均等に割り付け、2023年3月4日まで追跡調査を行った。 ハザード比が事前に規定した無益性の限界を超えたため、データ安全性モニタリング委員会が中間解析の結果を受けて試験の中止を勧告した。追跡期間中央値33.8カ月までに無浸潤生存イベント253件が観察され(アスピリン群141件、プラセボ群112件)、ハザード比は1.27(95%CI 0.99-1.63、P=0.06)だった。死亡を含むあらゆる無浸潤生存イベント、浸潤進行(遠隔と局所)、新たな原発イベントに統計学的有意差はなかった。全生存期間に群間差はなかった(ハザード比1.19、95%CI 0.82-1.72)。グレード3/4の有害事象の発現率は両群とも同程度だった。...
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