変形性関節症の肩関節置換術、TSRとRTSRで同等
2024年5月29日
British Medical Journal
イングランドで回旋筋腱板損傷のない変形性関節症に対するリバース型人工肩関節全置換術(RTSR)または解剖学的人工肩関節全置換術(TSR)を受けた60歳以上の患者を対象に、RTSRとTSRのリスク・ベネフィットを集団ベースのコホート研究で比較。主要評価項目を再手術と規定した。傾向スコアでマッチさせた集団は7124例(再置換126例)、治療の逆確率重み付け集団は1万2968例(再置換294例)で構成され、最長追跡期間は8.75年だった。 その結果、RTSRは最初の3年間の再置換のハザード比が低かったが[ハザード比の極小値0.33(95%CI 0.18-0.59)]、再置換なし制限付き平均生存時間に臨床的重要な差はなかった。RTSRは12カ月時の再手術の相対リスクが低く[オッズ比0.45(同 0.25-0.83)]、絶対リスク差は-0.51%(同 -0.89--0.13)だった。重篤な有害事象、入院延長、Oxford Shoulder Score変化量、モデル化した平均生涯費用は同等で、重み付け後もこの結果は一貫していた。...
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