進行結腸がんにネオアジュバントの効果は
2024年5月30日
Journal of Clinical Oncology
局所進行結腸がん患者を対象に、ネオアジュバント化学療法(NAC)の有効性を第III相OPTICAL無作為化試験で検討。壁外浸潤5mm以上のT3、またはT4の患者752例を組み入れた。NACはフルオロピリミジン系薬剤+ロイコボリン+オキサリプラチン(mFOLFOX6)またはカペシタビン+オキサリプラチン(CAPOX)とし、手術先行治療と比較した。主要評価項目は3年無病生存(DFS)率とした。 その結果、追跡調査期間中央値48.0カ月時点で、修正intention-to-treat(ITT)解析集団744例での3年DFS率は、NAC群が82.1%、手術先行群が77.5%だった(層別化ハザード比0.74、95%CI 0.54-1.03)。R0切除は、両群で手術を施行した患者の98%で達成された。NAC群では病理学的完全奏効率(pCR)が7%で、進行腫瘍への病期分類率(pT3-4:77% vs. 94%)、リンパ節転移率(pN1-2:31% vs. 46%)が有意に低く、全生存が改善する可能性があった(層別化ハザード比0.44、同0.25-0.77)。...
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