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「初めての父親」、妊娠有害転帰で精神科治療リスク増

2024年5月28日  専門誌ピックアップ

妊娠有害転帰と、初めて父親になる男性の精神科治療リスクとの関連をデンマークの全国レジストリを用いたコホート研究で検討。主要評価項目は、妊娠終了後最大1年時点までの向精神薬の処方、非薬理学的な精神科治療、精神科病院との接触とした。 その結果、父親19万2455例(中央値30.0歳)の31.1%が妊娠有害転帰を経験した。死産を経験した父親は、非薬理学的な精神科治療(補正ハザード比23.10、95%CI 18.30-29.20)および睡眠薬投与(同9.08、5.52-14.90)の開始リスクが有意に上昇した。12週以下の初期中絶では、睡眠薬投与(同1.74、1.33-2.29)と抗不安薬投与(同1.79、1.18-2.73)のリスクが上昇した。12週以降の中期中絶(同4.46、3.13-6.38)と先天性の大奇形(同1.36、1.05-1.74)は非薬理学的治療のリスク上昇に関連していた。一方、早産、在胎不当過小(SGA)、先天性の小奇形は、いずれの転帰のリスクも有意に上昇しなかった。...