SGLT2阻害薬でCKD合併患者の透析・心血管リスクが低下
2024年5月27日
Annals of Internal Medicine
台湾のNational Health Insurance Research Database(NHIRD)を用いて、2型糖尿病(T2D)とステージ5の慢性腎臓病(CKD)を有する患者を対象に、ナトリウム-グルコース共輸送体-2阻害薬(SGLT2i)の使用と透析および心血管疾患のリスクをtarget trial emulationデザインの研究で検討。SGLT2i使用者(2万3854例)と非使用者(2万3892例)の間で、透析、心不全による入院、急性心筋梗塞(AMI)、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)、急性腎障害(AKI)および全死因死亡のリスクを、条件付きCox比例ハザードモデルを用いて比較した。 その結果、ITTモデルで、SGLT2i使用者は非使用者と比較して、透析(ハザード比0.34、95%CI 0.27-0.43)、心不全による入院(同0.80、0.73-0.86)、AMI(同0.61、0.52-0.73)、DKA(同0.78、0.71-0.85)、AKI(同0.80、0.70-0.90)のリスクが低かったが、全死因死亡リスク(同1.11、0.99-1.24)には差がなかった。...
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