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輸血依存性βサラセミア、骨髄破壊+exa-celで非依存性獲得

2024年5月26日  New England Journal of Medicine

β0/β0、β0/β0様または非β0/β0様の遺伝子型を有する12-35歳の輸血依存性βサラセミア患者52例を対象に、生体外CRISPR/Cas9遺伝子編集療法exagamglogene autotemcel(exa-cel)の効果を検討する単群オープンラベル第III相試験の中間解析結果を報告(CLIMB THAL-111試験)。患者はexa-cel注入前にブスルファンによる骨髄破壊的前処置を受けた。主要評価項目は、輸血非依存性(赤血球輸血なしでの加重平均ヘモグロビン値9g/dl以上の12カ月以上持続)とした。 十分な追跡データが得られた35例の解析の結果、輸血非依存性の達成率は91%(95%CI 77-98)だった(設定が奏効50%の帰無仮説に対してP<0.001)。輸血に依存していない期間での総ヘモグロビンの平均値は13.1g/dL、胎児ヘモグロビンでは11.9g/dLで、赤血球の94%以上に胎児ヘモグロビンが認められた。安全性プロファイルは骨髄破壊的前処置+自家造血幹前駆細胞(HSPC)移植のプロファイルと概ね一致しており、死亡やがんの発症はなかった。...