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オピオイド出生前曝露で児の精神神経疾患リスクは限定的

2024年5月24日  British Medical Journal

乳児312万8571例(母親229万9664人)を対象に、児のオピオイド出生前曝露と精神神経疾患リスクとの潜在的な関連を国民出生コホート研究で検討。主要評価項目は、生産児のICD-10コードF00-99「精神および行動の障害」2つ以上の精神神経疾患診断とした。 その結果、出生前にオピオイドに曝露された児(21万6012例、男児51.2%)の精神神経疾患リスクに関する調整後ハザード比は、マッチングしたコホートが1.07(95%CI 1.05-1.10)で、兄弟姉妹比較コホートでは有意な関連は認められなかった(ハザード比1.00、95%CI 0.93-1.07)。妊娠第1三半期のオピオイド出生前曝露(同1.11、1.07-1.15)、高用量(同1.15、1.09-1.21)、60日以上のオピオイド長期使用(同1.95、1.24-3.06)は、児の精神神経疾患リスク上昇と関連が認められた。児の重度精神神経疾患リスク(同1.30、1.15-1.46)、気分障害、注意欠如・多動性障害、知的障害のリスクはやや上昇した。...