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CPOEプロンプトで広域抗菌薬の使用を抑制

2024年5月25日  Journal of the American Medical Association

米国で、肺炎で入院した非重症成人を対象に、コンピュータ化された医療従事者用指示入力(CPOE)のプロンプトによって広域スペクトラム抗菌薬の過剰使用を抑制できるかどうかをクラスター無作為化試験で検討(INSPIRE試験)。59の地域病院をCPOE群(入院後3日間に多剤耐性菌肺炎の推定絶対リスクが10%未満の患者に広域スペクトラム抗菌薬の指示が出た場合に標準スペクトラム抗菌薬を推奨するCPOEプロンプトの提示、フィードバックと教育も実施)と通常群(通常の適正使用)に無作為化した。主要評価項目は、入院後3日間の広域スペクトラム抗菌薬の投与日数とした。 肺炎で入院した成人患者は全体で9万6451例(ベースライン期間5万1671例、介入期間4万4780例、平均年齢68.1歳、男性48.1%)だった。通常群と比較して、CPOE群で主要評価項目が28.4%減少した(率比0.72、95%CI 0.66-0.78、P<0.001)。集中治療室転室までの日数(通常群6.5日 vs. CPOE群7.1日)と入院期間(同6.8日 vs. 7.1日)に有意差はなかった。...