医師と患者が女性同士だと死亡率・再入院率低下
2024年5月23日
Annals of Internal Medicine
内科疾患で入院した患者(女性45万8108例、男性31万8819例)を対象に、患者の転帰に対する医師の性別による影響が、患者の性別によって異なるかどうかを後ろ向き観察研究で検討。主要評価項目は、患者の30日死亡率および再入院率とした。 その結果、女性患者の31.1%、男性患者の30.6%が女性医師の治療を受けていた。男女いずれの患者でも女性医師の治療を受けた方が、死亡率が低かった。女性患者では男性患者よりも、女性医師の治療を受けたことによるメリットが大きかった(差分の差分-0.16%ポイント、95%CI -0.42-0.10)。女性患者の30日死亡率では、女性医師の治療を受けた場合と男性医師の治療を受けた場合の差に臨床的意義が認められた(調整後死亡率8.15% vs. 8.38%、平均限界効果-0.24%ポイント、同-0.41--0.07)。男性患者では、その差は無視できた(10.15% vs. 10.23%、平均限界効果-0.08%ポイント、同-0.29-0.14)。患者の再入院率でも同様だった。...
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