GLP1受容体作動薬と甲状腺がんのリスク上昇に関連なし
2024年5月13日
British Medical Journal
グルカゴン様ペプチド1(GLP1)受容体作動薬を開始した患者を対象に、その使用と甲状腺がんリスクとの関連をコホート研究で検討。ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)阻害薬と比較した。デンマーク、ノルウェイ、スウェーデンの国民がんレジストリを用いて、主要評価項目として甲状腺がんの発症を評価した。二次解析では、ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬とも比較した。 その結果、GLP1受容体作動薬群14万5410例中76例(発生率1.33件/1万人年)、DPP4阻害薬群29万1667例中184例(発生率1.46件/1万人年)が甲状腺がんを発症した。GLP1受容体作動薬の使用と甲状腺がんのリスク上昇に関連は見られなかった[ハザード比0.93(95%CI 0.66-1.31)、率差-0.13(同 -0.61-0.36)]。甲状腺髄様がんのハザード比は1.19(同0.37-3.86)だった。GLP1受容体作動薬群とSGLT2阻害薬群の比較では、甲状腺がんのハザード比は1.16(同0.65-2.05)だった。...
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