単純性急性虫垂炎、抗菌薬経口単独はIV併用に非劣性示せず
CTで合併症がない単純性急性虫垂炎と確認された患者599例(平均年齢36歳、男性56.1%)を対象に、抗菌薬の経口投与(モキシフロキサシン)単独による長期的な効果をAppendicitis Acuta II(APPAC II)多施設共同無作為化非劣性試験の二次解析で検討。抗菌薬の静脈内投与(ertapenem)と経口投与(レボフロキサシンとメトロニダゾール)の併用と比較した。主要評価項目は治療の成功とし、手術なしでの急性虫垂炎からの回復と退院、および追跡調査3年時点で虫垂炎の再発がない場合と定義した。 582例(99.8%)が3年間の追跡調査を完遂した。3年時点の治療成功率は、単独療法群が63.4%(片側95%CI 58.8-∞)、併用療法群が65.2%(同60.5-∞)だった。群間差は-1.8%ポイント(同-8.3-∞、非劣性のP=0.14)で、信頼限界は非劣性マージンを超えていた。...
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