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米国での医療用大麻使用に関する動向

2024年5月11日  Annals of Internal Medicine

米国の医療用大麻購入ライセンスを持った患者とライセンスを許可する認定医を対象に、登録データを用いて医療用大麻の認可に関する2020-2022年の動向を生態学的研究で検討。全患者数および全人口での1万人当たりの有病率、患者報告による処方対象となる病態、認定医数を評価した。 その結果、2022年時点で39の管轄区が医療用大麻の使用を認めていた。登録患者数は2020年から2022年で33.3%増加し、人口有病率も23.0%上昇していた(2020年175.0/1万人から2022年215.2/1万人)。治療として使用根拠がある患者報告による対象疾患の割合は、70.4%(2020年)から53.8%(2022年)に低下していた。2022年に最も多かった患者報告による対象疾患は慢性疼痛で(48.4%)、続いて不安(14.2%)および心的外傷後ストレス障害(13.0%)だった。認定医は2万9500人(患者1000例当たり7.7人)で、最も多かった専門領域は内科または家庭医療(63.4%)だった。...