単クローン性免疫グロブリン血症の生検要否をモデルで予測
2024年4月27日
Annals of Internal Medicine
アイスランドの40歳以上の成人を対象とした、意義不明の単クローン性免疫グロブリン血症(MGUS)のスクリーニング研究(iStopMM研究)の一環として、骨髄生検の必要性を予測する多変数モデルを開発して性能を評価。MGUSと推定された患者1043例のデータを用いて、くすぶり型多発性骨髄腫(SMM)を鑑別する閾値の骨髄形質細胞割合10%以上である確率を予測した。予測因子として、MGUSのアイソタイプ、単クローン性タンパク質濃度、遊離軽鎖比、総IgG、IgM、IgA値を用いた。 その結果、SMM以降への進行のC統計量は0.85(95%CI 0.82-0.88)で、較正能は良好だった(切片-0.07、傾き0.95)。閾値10%でSMM以降への進行リスクを予測し、感度86%、特異度67%、陽性適中率32%、陰性適中率96%だった。メイヨークリニックのモデルと比較して、生検を実施する判断の純便益は、低リスクと考えられる閾値の範囲全域にわたって0.13-0.30高かった。...
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