シスプラチン投与後のAKI、シンプルなリスクスコアを開発
2024年4月23日
British Medical Journal
シスプラチン静脈投与後の重度シスプラチン関連急性腎障害(CP-AKI)の予測モデルを多施設共同コホート研究で開発。2006-22年にシスプラチン初回投与を受けた成人患者2万4717例のうち、1万1766例を導出コホート、1万2951例を外部検証コホートとした。 その結果、導出コホートでCP-AKIに独立して関連していたのは、年齢、高血圧、糖尿病、血清中クレアチニン値、ヘモグロビン値、白血球数、血小板数、血清中アルブミン値、血清中マグネシウム値、シスプラチン用量だった。9つの共変量に基づくシンプルなリスクスコアが、導出と検証の両コホートでCP-AKIリスク上昇を予測することが示された。1次モデルは以前に公開されたモデルよりも識別に優れており、C統計量は0.75(範囲0.60-0.68、各比較についてDeLong P<0.001)だった。CP-AKI重症度の上昇は、90日生存率低下と単調な関連が見られた[ステージ3のCP-AKI vs. 非CP-AKIで、調整後ハサード比4.63(95%CI 3.56-6.02)]。...
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