脳卒中の種類と重症度によるその後のてんかんリスクを推定
デンマークで、てんかんの既往のない初発脳卒中患者を対象に、脳卒中後のてんかんのリスクを全国登録に基づく前向きマッチドコホート研究で検討。脳卒中患者をてんかんと脳卒中の既往のない対照者と年齢、性別、暦時間でマッチさせ、てんかん診断(国際疾病分類第10改訂:G40)の累積発生率を推定した。死亡を競合リスクとした。 脳卒中後14日間生存した患者10万1034例(女性46.5%、平均年齢70.4歳)と、マッチさせた対照者101万333例を特定した。脳卒中発症から2年後のてんかんの累積発生率は、虚血性脳卒中後が3.0%(95%CI 2.9-3.2)、脳内出血後が8.6%(同8.0-9.2)で、マッチさせた対照では0.7%(同0.7-0.7)だった。対照集団と比較したてんかんの2年ハザード比は、虚血性脳卒中後が21.7(同20.3-23.2)、脳内出血後が61.3(同51.1-73.4)だった。てんかんのリスクは脳卒中の重症度が高くなるにつれて上昇した。...
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