シス女性のHIV曝露前予防にF/TDF、遵守率高いと罹患率低い
2024年3月27日
Journal of the American Medical Association
シスジェンダー(性自認と生まれ持った性別が一致)女性を対象に、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)曝露前予防(PrEP)を目的としたエムトリシタビン/テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(F/TDF)1日1回投与の有効性とアドヒアランスとの関係を、F/TDF PrEPの承認後試験の統合解析で検討。アフリカなどの6カ国で実施された11件の試験から、年齢15-69歳のシスジェンダー女性6296例のデータを統合した。主要評価項目はHIV感染率とし、混合軌跡モデリングを用いてアドヒアランスの軌跡に基づくサブグループごとに解析した。 その結果、全体のHIV感染率は0.72/100人年だった。連日服用を維持した群(7回/週、498例)にHIV感染は生じなかった。高アドヒアランスを維持した群(4-6回/週、658例)では1例のみ生じた(感染率0.13/100人年)。高アドヒアランスの後に低下した群(平均4-6回/週からその後に低下、1166例)の感染率は0.49/100人年、低アドヒアランスを維持した群(2回/週未満、632例)では1.27/100人年だった。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。