PM2.5の新限界値未満に曝露でも入院/ER受診リスクと関連
2024年3月22日
British Medical Journal
米国の国家行政医療請求データベースに登録の成人5010万人を対象に、世界保健機関(WHO)の新しい大気質ガイドライン限界値(15μg/m3)未満の微小粒子状物質(PM2.5)への曝露と自然原因、心血管疾患または呼吸器疾患での入院および救急科(ER)受診リスクの関連をケース時系列研究で推定した。 その結果、PM2.5濃度が15μg/m3未満の日の当日と前日の濃度10μg/m3増加が自然原因による入院リスク上昇と関連した[過剰相対リスク0.91%(95%CI 0.55-1.26)、100万人当たり過剰入院数1.87件(同 1.14-2.59)]。このリスク上昇は65歳以上で確認された。PM2.5濃度は心血管疾患および呼吸器疾患による入院の相対リスクとも統計的に有意に関連した。当日と前日の濃度10μg/m3増加は呼吸器疾患によるER受診と関連し[過剰相対リスク1.34%(95%CI 0.73-1.94)、過剰ER受診数0.93件(同 0.52-1.35)]、中年および若年成人で顕著だった。このリスク上昇は自然原因または心血管疾患によるER受診とは関連しなかった。...
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