クッシング病、術後寛解後に自己免疫疾患リスク上昇
2024年3月21日
Annals of Internal Medicine
クッシング病(CD)で術後寛解を得た患者の自己免疫疾患の発生率を、非機能性下垂体腺腫(NFPA)患者と比較して後ろ向きマッチドコホート解析で検討。評価項目は、術後3年時点での新規発症の自己免疫疾患の累積発生率とした。 その結果、術後3年時点での新規発症の自己免疫疾患の累積発生率は、CD患者(10.4%、95%CI 5.7-15.1%)の方が、NFPA患者(同1.6%、0-4.6%)よりも高かった(ハザード比7.80、CI 2.88-21.10)。CD患者の方がNFPA患者よりも、術後の副腎機能不全の有病率が高く(93.8% vs. 16.5%)、術後の血清コルチゾール値の最低値が低かった(63.8 vs. 282.3nmol/L)。自己免疫疾患を発症した患者は、自己免疫疾患のないCD患者と比較して、術前の24時間尿中遊離コルチゾール(UFC)値が低く(2.7 vs. 6.3)、自己免疫疾患の家族歴の有病率が高かった(41.2% vs. 20.9%)。...
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