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原発性胆汁性胆管炎にPPARδ作動薬のseladelparが有効

2024年3月19日  New England Journal of Medicine

原発性胆汁性胆管炎患者193例を対象に、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体デルタ(PPARδ)作動薬seladelparの有効性を第III相二重盲検プラセボ対照試験で検討。ウルソデオキシコール酸に対して効果不十分または不耐性を示した患者を組み入れた。主要評価項目は生化学的反応とし、12カ月時点のアルカリフォスファターゼ(ALP)が基準範囲上限値の1.67倍未満かつベースラインから15%以上低下、総ビリルビン正常と定義した。 その結果、生化学的反応達成率は、seladelpar群の方がプラセボ群よりも高かった(61.7% vs. 20.0%、差41.7%ポイント、95%CI 27.7-53.4、P<0.001)。ALP正常化率(25.0% vs. 0%、差25.0%ポイント、同18.3-33.2、P<0.001)、そう痒の改善度(そう痒の数値評価スケール:ベースラインからの最小二乗平均変化量-3.2 vs. -1.7、P=0.005)もseladelpar群の方が良好だった。有害事象発現率はseladelpar群が86.7%、プラセボ群が84.6%、重篤な有害事象発現率はそれぞれ7.0...