急性PE、低リスクでも救急受診後の帰宅は3分の1
2024年2月29日
Annals of Internal Medicine
米国で、急性肺塞栓症(PE)患者の救急診療部門受診後の帰宅率の経時的変化と帰宅に関連する因子を連続横断解析で検討。National Hospital Ambulatory Medical Care Survey参加施設を対象に、2012-20年の急性PEによる救急受診約163万5300件を調査した。 その結果、全体の帰宅率は経時的に一定で、2012-14年が38.2%、2018-20年が33.4%だった(調整リスク比1.01/年、CI 0.89-1.14)。研究開始時の患者特性に帰宅の確率が高くなる予測因子はなかったが、教育病院の患者と民間保険加入の患者は退院時に経口抗凝固療法を受ける割合が高かった。低リスクとされた患者の帰宅率は、リスク評価指標別に、Pulmonary Embolism Severity Index(PESI)クラスが35.9%(CI 23.9-50.0%)、簡易PESIスコアが33.1%(同21.6-47.0%)、血行動態安定性が34.8%(同23.3-48.0%)だった。...
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