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高齢者ではeGFRcrよりもeGFRcr-cysの方が有害転帰と関連が強い

2024年2月23日  Annals of Internal Medicine

高齢者8万2154例を対象に、クレアチニンを用いた推定糸球体濾過量(eGFRcr)およびクレアチニンとシスタチンCを用いたeGFR(eGFRcr-cys)と有害な転帰との関連を住民対象コホート研究で検討。外来でクレアチニンおよびシスタチンCを測定した65歳以上の患者を組み入れた。評価項目は全死因死亡、心血管死亡、腎代替療法を要する腎不全(KFRT)、再入院、感染症、心筋梗塞または脳卒中、心不全、急性腎障害とした。 その結果、eGFRcr-cysは評価項目と単調型の関連を示したが、eGFRcrではほとんどがU字型の関連を示した。60mL/分/1.73 m2と80mL/分/1.73m2での全死因死亡の調整後ハザード比は、eGFRcr-cysが1.2(95%CI 1.1-1.3)、eGFRcrが1.0(同0.9-1.0)で、KFRTの調整後ハザード比はそれぞれ2.6(同1.2-5.8)および1.4(同0.7-2.8)だった。転帰との関連はeGFRcr-cysの方が強かった。尿中アルブミン/クレアチニン比が30mg/gを下回る患者を含めたサブグループでも同様の結果が得られた。...