心不全死亡率のタンパク質リスクスコアを開発・検証
2024年2月2日
Annals of Internal Medicine
米国ミネソタ州の心不全(HF)患者1351例を対象にして、死亡率のタンパク質リスクスコアを開発し、妥当性を検証する住民対象コホート研究。ラッソ回帰と時間的検証を用いて導出したリスクスコアと死亡率との関連を、多変量Cox回帰を用いて検討した。5年死亡リスクの予測能を較正プロット、決定曲線分析、相対効用分析で評価し、Meta‐Analysis Global Group in Chronic Heart Failure(MAGGIC)死亡リスクスコアを含む臨床モデルおよびN末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)と比較した。 その結果、開発コホート855例(中央値78歳、女性50%、駆出率40%未満29%)と検証コホート496例(同76歳、45%、33%)の血漿タンパク質7289検体を解析し、開発コホートからタンパク質リスクスコアに38種類のタンパク質を選択した。タンパク質リスクスコアは駆出率と関係なく良好な較正能を示し、特にリスク分布の極値で死亡リスクが再分類され、臨床モデルと比較して大きな臨床的有用性を示した。...
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