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低線量CT肺がん検診の2次検査で高い合併症発生率

2024年1月24日  Annals of Internal Medicine

米国の5つの保健医療システムで、低線量CT(LDCT)を用いる肺がん検診(LCS)に伴う2次検査の処置および合併症の発生率を後ろ向きコホート研究で検討。評価項目は、2次画像検査、侵襲性の診断処置および処置合併症とした。 その結果、検診受診者9266例のうち、1472例(15.9%)が試験開始時のLDCTで異常所見を呈し、そのうち140例(9.5%)が12カ月以内に肺がんと診断された(陽性的中率9.5%、陰性的中率99.8%、感度92.7%、特異度84.4%)。検診受診者での2次画像検査と侵襲性の診断処置の絶対発生率(absolute rate)は、それぞれ31.9%と2.8%だった。異常所見に伴い侵襲性の処置を受けた患者での合併症発生率は、National Lung Screening Trial(NLST)と比較してかなり高かった(すべての合併症:30.6% vs. 17.7%、重大な合併症:20.6% vs. 9.4%)。...