チアジド系利尿薬、使用開始直後に低Na血症リスク上昇
2024年1月16日
Annals of Internal Medicine
デンマークで、チアジド系利尿薬使用時の低ナトリウム血症の累積発生率の上昇を、非チアジド系降圧薬と比較するtarget trial emulationデザインを用いた住民対象コホート研究で検討。40歳以上で低ナトリウム血症の既往のない人を対象に、bendroflumethiazide(BFZ)とカルシウム拮抗薬(CCB)、ヒドロクロロチアジド+レニン・アンジオテンシン系阻害薬(HCTZ-RASi配合剤)とRASi単独の新規使用をそれぞれ比較する2つの標的試験を模倣した。評価項目は、ナトリウム値130mmol/L未満の事象の2年累積発生率とした。 BFZ(3万7786例)とCCB(4万4963例)、HCTZ-RASi(1万1943例)とRASi(8万5784例)の新規使用者を比較した。低ナトリウム血症の2年累積発生率は、BFZ群が3.83%、HCTZ-RASi群が3.51%だった。リスク差は、BFZ群とCCB群間が1.35%(95%CI 1.04-1.66%)、HCTZ-RASi群とRASi群間が1.38%(同1.01-1.75%)だった。ハザード比はそれぞれ、治療開始直後の30日間で3....
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