PDカテーテル挿入患者に鼠径ヘルニアのルーチン検査は有用
腹腔鏡下で腹膜透析(PD)カテーテル挿入術を実施した患者79例を対象に、潜在性の鼠径ヘルニアに対するルーチンでの腹腔鏡検査の有用性を後ろ向き研究で検討。潜在性のヘルニアは、身体診察では検出できないあらゆる大きさの内ヘルニア嚢とした。分類には、European Hernia Society(EHS)による鼠径ヘルニア分類を用いた。無イベント生存と潜在性鼠径ヘルニアとの関連を評価した。 その結果、24例(32%)が潜在性鼠径ヘルニアと診断された。このうち5例(21%)に異時性のヘルニア修復術を実施した。L2の潜在性ヘルニアを有する患者では、1年以内の症候性ヘルニア累積発生率が右側で100%、左側で50%だった。多変量解析では、L2の潜在性ヘルニアと異時性のヘルニア修復術に関連がみられた。...
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