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早期ADにgantenerumab、臨床的悪化抑制せず

2023年12月8日  New England Journal of Medicine

アルツハイマー病による軽度認知障害または軽度認知症がある人を対象に、gantenerumabの有効性と安全性を第III相試験2件で検討(GRADUATE I、II試験)。PETまたは脳脊髄液(CSF)検査でアミロイド斑を認める50-90歳の参加者をgantenerumab群とプラセボ群に割り付けた(GRADUATE I試験985例、同II試験980例)。主要評価項目は、116週時点の臨床認知症評価尺度(CDR-SB)スコア(範囲0-18、高値ほど認知障害が大きい)の試験開始前からの変化量とした。 116週時点のCDR-SBスコアの変化量は、GRADUATE I試験ではgantenerumab群が3.35、プラセボ群が3.65(差-0.31、95%CI -0.66-0.05、P=0.10)で、GRADUATE II試験ではgantenerumab群が2.82、プラセボ群が3.01(差-0.19、95%CI-0.55-0.17、P=0.30)だった。Gantenerumab群では、浮腫を伴うアミロイド関連画像異常(ARIA-E)が24.9%に発生し、症候性ARIA-Eが5.0%に発生した。...