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重症コロナにシンバスタチンのベネフィットを検証―REMAP-CAP試験 

2023年11月22日  New England Journal of Medicine

スタチン非使用の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症成人患者2684例を対象に、シンバスタチンの有効性を進行中のアダプティブ試験で検討(REMAP-CAP試験)。主要評価項目は21日目までの臓器補助不要日数とし、優越性(オッズ比が1超の事後確率99%超)および無益性(オッズ比が1.2未満の事後確率95%超)の統計的停止基準を定めた。COVID-19症例数減少により、停止基準に合致する予測尤度が低いことから本試験の募集は停止された。 最終解析の結果、臓器補助不要日数の中央値はシンバスタチン群11日、スタチンなし群7日で、調整後オッズ比の事後中央値は1.15(95%信用区間0.98-1.34)となり、シンバスタチンが優越性を示す事後確率は95.9%だった。90日時点の生存ハザード比は1.12(同0.95-1.32)で、シンバスタチンの優越性の事後確率は91.9%だった。肝酵素やクレアチニンキナーゼの上昇などの重篤な有害事象報告率はシンバスタチン群で高かった。...