コロナ誘発ARDS患者に回復期血漿投与で死亡率改善か
2023年11月16日
New England Journal of Medicine
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による急性呼吸窮迫症候群(ARDS)成人患者475例を対象に、回復期血漿の効果を非盲検試験で評価した。対象患者は侵襲的機械換気の開始から5日未満とし、回復期血漿群と標準治療単独群に均等に割り付けた。 回復期血漿は中和抗体価1:320以上を予定していたが、ドナー血漿が不足していたため、回復期血漿群の17.7%には中和抗体価1:160の血漿が投与された。主要転帰とした28日目の死亡率は、回復期血漿群が35.4%、標準治療群が45.0%だった(P=0.03)。事前に規定した解析では、この効果は主に侵襲的機械換気開始後48時間以内に無作為化した患者に認められた。重篤な有害事象は両群間で大きな差はなかった。...
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