結節性痒疹にネモリズマブ、症状を有意に改善

中等度ないし重度の結節性痒疹患者274例を対象に、ネモリズマブの効果を第III相無作為化試験で検討。患者はネモリズマブ（体重により30mgまたは60mg）またはプラセボの4週ごと16週間の皮下投与を受けた。主要評価項目はPeak Pruritus Numerical Rating Scale（PP-NRS）での4点以上低下とする掻痒改善と、医師による全般的評価（IGA）スコア0または1およびベースラインからの2点以上低下とするIGA改善とした。 その結果、16週時の掻痒改善達成率はネモリズマブ群56.3％、プラセボ群20.9％（層調整後差37.4％ポイント、95％CI 26.3-48.5）、IGA改善ではそれぞれ37.7％、11.0％（同28.5％ポイント、18.8-38.2）となり、ネモリズマブの治療効果が認められた（いずれもP＜0.001）。4週時の掻痒改善（41.0％ vs. 7.7％）、4週（19.7％ vs. 2.2％）および16週時（35.0％ vs. 7.7％）のPP-NRSスコア2点未満、4週（37.2％ vs. 9.9％）および16週時（51.9％ vs. 20.9％...