アルテミシニン耐性マラリアの伝播状況、ウガンダ
2023年9月30日
New England Journal of Medicine
ウガンダで、マラリア治療のキードラッグであるアルテミシニンに部分耐性を有する原虫の出現と伝播の状況のサーベイランスを実施。2016-22年にウガンダ全土の10-16施設で、マラリアで受診した患者に対する年1回のサーベイランスを実施し、部分耐性に関連するkelchタンパク質K13をコードする遺伝子(pfk13)変異の配列決定を行った。 その結果、調査した16地区のうち11地区で、耐性マーカー(候補含む)を有する原虫の割合が2021-22年までに20%を超えていた。PfK13の469Y変異と675V変異は2016-17年にウガンダ最北部で確認された後、ウガンダ北部の大部分で2つ併せた割合が10-54%に達した。469F変異は、2021-22年にウガンダ南西部の1地区で38-40%に達した。561H変異は、2021年にウガンダ南西部で最初に確認され、2022年までに23%に達した。耐性の出現は、有効なマラリア対策が中断されている地区などで主に確認された。...
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