アトピーにトラロキヌマブ、高齢患者でも有効かつ安全
中等度-重度のアトピー性皮膚炎(AD)に対するトラロキヌマブを評価した3件の無作為化プラセボ対照第III相試験(ECZTRA1、2および3試験)の2次解析で、高齢患者でのトラロキヌマブの安全性と有効性を評価。トラロキヌマブによる治療を受けた65歳以上のAD患者75例(女性56%)が解析に含まれた。16週時までの治療データを統合して安全性を評価し、試験ごとに16週時の有効性を解析した。 その結果、有害事象(AE)を報告した患者の割合はトラロキヌマブ群とプラセボ群で同等だったが、重篤なAEはトラロキヌマブ群の4%、プラセボ群の10.3%で、試験中止につながるAEはそれぞれ5.3%と6.9%で発生した。ECZTRA1および2試験では、湿疹面積・重症度指数(EASI)75%以上の改善を達成した患者は、トラロキヌマブ群の方がプラセボ群より多かった(33.9% vs. 4.8%、P<0.001)。ECZTRA3試験では、統計学的に有意ではなかったが同様の傾向が見られた。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。